2017年01月26日
去る1月22日に呉竹会主催平成28年度第4回公開講座が開催されました。
今回は「柔道整復とスポーツ」をテーマに日々の接骨院業務の中でスポーツ外来を設けています藤井接骨院 藤井英之先生にご講演いただきました。
スポーツというテーマの枠組みの中で、前半はメディカルチェックに欠かせないフォームと重心の関係をお話いただきました。日頃何気ない姿勢にも重心があり、重心の移動によって体を使いやすくしたり、逆に使いにくくしたりと実際に体を動かし体験することでより分かりやすく学ぶことができました。
また事例を元に姿勢から考えられる疾患や外傷など、会場とディスカッション形式で行い、有資格者の様々な意見と実際の診察の視点に学生は刺激を受けたのではないかと思います。
後半は下肢へのテーピングアプローチとして足に悩みをもつ学生に立位・歩行時の問題点の見方、改善のテーピング法をご紹介くださいました。下肢から全身をみる手法や足関節だけでなく距腿関節、距骨下関節などマクロな視点からのアプローチをするために、膨大な知識と思考能力、そして経験の大切さを改めて実感致しました。
授業では触れる事が難しい医療現場の実際をご紹介いただき、スポーツの分野で活躍したいと希望しつつも目標が定まっていない学生にとって、明確な道標になったのではないかと感じます。
学生達の可能性を広げてくださった藤井英之先生と、企画・進行を引き受けて下さった呉竹会理事 城内成一先生に深く感謝申し上げます。
柔道整復科教員 荷田翼