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【連載】附属施術所(はりきゅう)研修生の日々

2016年11月18日


〜第7回目 特別編:鍼灸医療における医療面接の重要性〜

前回は2年目研修生村山さんが担当デビューを振り返り、医療面接についての課題や成長について話していただきました。

今回はその医療面接について考察いたします。

 

【附属施術所(はりきゅう)専任教員 藤田:鍼灸医療における医療面接の重要性】

「元々、医療分野において患者さんの話を聞くことを問診と呼んでいました。一方で、近年では医療者と患者が対話する事を医療面接とも呼ばれています。では、両者の違いは何でしょうか。

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“問診”の目的は、医療者が主体となり病歴を聴取することにあります。他方、“医療面接”の目的は大きく3つが示されています。①医療情報の収集、②患者-術者間の信頼関係の構築(ラポールの形成)、③患者さんへの生活や運動などの助言です。また、医療面接での対話においては、患者さんと医療者は対等な関係でコミュニケーションを取ることが望ましいと言われています。

両者の違いは、医療面接は問診を含む考えと捉えることも、主体の違いと考えことも出来ると言えます。この両者はどちらが良いと言うことではなく、どちらも医療現場においては重要な医療手段であると考えられます。

その上で、鍼灸臨床において医療面接はとても重要なコミュニケーションの方法であると研修生へ伝えています。

患者さんと接する時間の中で、医療面接を活かし患者さんに寄り添い、患者さんの背景を共有し、共に体の問題解決を図っていく共同作業は、鍼灸臨床の良さなのではないかと考えます。そして、その共同作業の中に鍼灸医療のやりがいがあると私は思います。

 

これからも研修生と共に、患者さんへ貢献して参ります。

報告:附属施術所(はりきゅう)藤田 洋輔


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