2020年05月25日
在校生、保護者様及び関係者様などの皆様には、これまで多大なるご理解とご協力をいただきましたこと心より御礼申し上げます。
さて、本校では、休業期間中、適宜、授業再開に向けたご連絡をいたしますとともに、今年度の授業を法令に則して全うするため、日々更新される政府や監督官庁の通知に沿い、養成機関の基準を満す遠隔授業等の実施に向けた検討と準備を進めてまいりました。基本的な方針としては、現状で最も教育効果をあげる方法として、対面授業を基盤にそれを補完する遠隔授業などを用いていくことといたしました。しかしながら、全国の教育機関が一斉に同様の事態を迎え、本校における遠隔授業に必要な機材の確保、利用環境の整備、特に在校生ができる限り均一な教育機会を得られる環境の検討等に時間を要したことから、遠隔授業は当初の計画より開始が遅れ、6月よりスタートとなりました。在校生、保護者様及び関係者様などの皆様には大変なご不安やご心配をおかけいたしましたことを深くお詫び申し上げます。
授業再開に向けては、授業を全うするための実施可能な授業計画を幾度となく見直すとともに、本校における感染防止対策マニュアルを作成するなど、在校生、関係者様及び教職員が、本校において安全に過ごすための指針の策定などを着実に進めております。
本校では、数年前より学校関係者評価委員会や教育課程編成委員会を設置しており、これらの委員会において、保護者様や卒業生を含む業団体・企業等の役職員など外部の先生方からご意見やご助言をいただき、教育の充実のための検討、実践を行っております。同時に、一昨年度より実施しております学生懇談会において在校生から寄せられた要望などについても、校長、副校長、科長及び事務長等により構成された教務会において検討し、学校運営及び教育課程の充実・改善を図ってまいりました。今回の感染対策を講じながらの教育内容についても学校関係者評価委員会や教育課程編成委員会に諮問をする予定でおります。
一方、休業期間中の在校生に対する教育支援が十分とは言えなかった側面があったことは否定できません。できる限り早急に電子媒体を用いた教育を取り入れるため、Youtube、Facebook及びtwitterなどのSNSを用いた自習支援動画の作成等も検討されましたものの、教育資材の安全な情報管理などを考慮し、結果的に実現に至りませんでした。今後は、前述した基本方針に則り、定められたカリキュラムを全うするために全職員が一丸となって対処していく所存です。
先般、首都圏等を除く多くの地域において緊急事態宣言が解除されたことにより、本校においても授業再開に向けた準備を具体的に進めるために、第1回目の臨時登校日を5月27日から29日まで設けることとして5月19日に通知を発信いたしました。この3日間は学年ごとの分散登校を行いながら、本校の感染防止対策や今後のスケジュールなどをご説明するとともに、在校生の健康状態やご要望などを確認してまいります。
次いで、第2回目の分散登校日は6月3日から5日に設けています。第2回目の登校日では年間の授業計画や6月中の授業の進め方を中心に在校生にご案内する予定です。その際には、本年度の授業を全うするため、例年実施している行事の延期や中止、夏季休業日や祝日等での授業の実施等についてもどの程度必要となるのか、在校生に過度な負担とならないように配慮しながら詳細を詰め、お知らせすることとしております。再開後の授業においても、補完教育である遠隔授業の充実を図りながら、時差通学や本校内の滞在時間の短縮など在校生の感染防止を第一優先に考えた対策を講じてまいります。
新聞等の報道によれば、埼玉県においても近々に政府の緊急事態宣言が解除される可能性が見込まれています。本校では授業再開に向けて上記のとおり進めてまいりますが、過去に例を見ない環境で全授業を進めなければならない厳しい運営状況に晒されております。授業等の実施内容につきましては、担当教員より在校生に丁寧にご案内いたしますが、今後の本校の対応についてご意見やご要望が生じました際には、ホームページ上に開設いたしました学生支援室相談窓口までメール等にてお寄せいただければ幸いです。頂戴いたしましたご意見やご要望につきましては、事務局を通じて必ず校長が確認することとなっております。お気づきの点がございましたら、是非ご利用いただきますようにお願い申し上げます。
最後に、未曽有の事態を迎えて社会が混乱しているなかでの授業再開となる模様ですが、本校では在校生の安全を第一に考えて対応してまいります。在校生に対する学則上の授業を全うすることをはじめ、認定実技試験や国家試験に向けた対応を充実させるためには、本校内での活動、在校生間や教職員間等において新型コロナウィルスの感染拡大を防止することが何よりも重要です。在校生、保護者様及び関係者様などの皆様におかれましては、これまで以上にご自愛いただきますことに加え、引き続き本校の教育振興に対する倍旧のご理解とご協力を賜りたく重ねてお願い申し上げます。
令和2年5月25日
呉竹医療専門学校
校長 松原 哲