2017年09月22日
当施術所では、毎年《医療連携》《根拠に基づいた鍼灸医療》《鍼灸技法の向上》を目的に、研修生対象夏期セミナーを開催しています。
また、当校は専門学校という特性上、既に様々な職種を所持している医療有資格者が入学して参ります。そこで、今回は例年と趣向を変え、他の資格を所持した研修生より、それぞれの分野の活動を紹介するセミナーを企画、開催致しました。
4人の研修生による他職種の取り組みを知ることにより、《医療連携》の視点が広がるセミナーとなったのではないかと思います。
それぞれのセミナーの様子は以下の通りです。
*( )内はその他の国家資格、認定資格
1.【医療現場における移乗介助の方法】
研修生・三島洋之(柔道整復師、介護福祉士)
長らく介護現場に従事している三島さんより、移乗動作における利用者・介助者双方に負担の少ない介助方法、また、注意点について実演を交え解説していただきました。あはき師臨床は地域に密着した医療です。訪問先などで重要となる目から鱗のセミナーでした。
2.【ピラティス入門for beginners】
研修生・寺崎育子(ネバダ州立大学公認ピラティスインストラクター)
現在、ピラティスインストラクターとして活躍している寺崎さんより、ピラティスの目標としていることや実際の方法などをレクチャーしていただいました。ピラティスは、近年注目されているコアトレーニングにも通じるものがあるのですね。スポーツ領域への応用としても学ぶ点が多々ありました。
3.【膝周囲筋力トレーニングと姿勢のあれこれ】
研修生・杉村宣明(柔道整復師、日本体育設備協会トレーニング指導士)
ボディビルやウェイトトレーニングの経験もある杉村さんは、筋骨格系の維持や強化について多くの知見をお持ちです。杉村さんより健常者と疾患がある人の膝関節の筋力維持(強化)の違いや膝に負荷の掛かる姿勢などを解説していただきました。筋力維持の方法について色々な意見も挙がり、明日からの臨床に活かす充実した内容となりました。
4.作業療法士が行う動作能力の回復とは?
研修生・中澤昌子(作業療法士)
作業療法においては、日常の機能をどう代償し応用するか、とても工夫が必要なようです。作業療法士として豊富なキャリアを持つ中澤さんは、患者さんの機能向上への工夫を日々考え、貢献されています。身近な医療であるあはき臨床とも繋がるところがあり、参加研修生は自身の臨床とリンクさせ耳を傾けていました。
最後はみんな器機に夢中となっていました^^
他職種の考えや経験を知ることで知見が広がり、自身の専門性に気づく良い機会になったと感じています。
これからも研修生と共に患者さんへ貢献して参ります。
報告:附属施術所(はりきゅう)藤田 洋輔