2017年04月07日
当校では、4月1日に学園3校合同による入学式が盛大に開催されました。いよいよ新年度です。
「卒後臨床研修・新研修生ガイダンスの様子」
さて、昨年度、11回にわたり卒後臨床研修生の活動や経験を報告して参りました。最終回となる今回は、新たに2年目の研修に臨む研修生達へ、本年度の研修における目標や抱負、そして課題についてインタビューを行いました。その一部をご紹介いたします。
・1年目の研修において、何を目的に臨床を行っていくか、つまり、治療計画について常に意識できた1年であった。次年度は医療面接の精度を高め、その事により病態把握の力を高めていく一年としたい。
・昨年1年間では、鍼灸のみで臨床に臨む経験を積む事ができた貴重な機会であった。また、患者さんと向き合う中で基本の重要性を痛感した年ともなった。次の1年では、より明確な意思を持って施術を行えるよう成長してきたい。
・医療面接や徒手検査を用いて、除外診断が出来る力が少しついてきたと感じる。しかし、まだまだ病態の理解や医療面接における信頼の構築、情報収集が苦手であると感じる。その点のトレーニングを1年間で行っていきたい。
・この1年で主訴に対して、適応不適応の判断、鑑別のための問診について自身で成長を感じている。また、触れる事で得る情報にも機敏になってきている。今年度はそれらを更に磨き、鍼灸師として成長していきたい。
毎年、新たな研修生が当施術所での研修をスタートします。そこで感じる事は、職業人に終わりはなく日々の自己研鑽の重要性、また、医療人として情報や知識のup to dateの必要性です。そして、我々施術所担当の教職員も同様であり、日々成長する研修生より刺激を受け、職業人として医療人として、更には人間としての成長を実感しています。
2年間の研修を修了した研修生は、これから新たな症例や多くの出会いを日々の臨床の中で遭遇する事となります。その時の土台となる自身で考える力をこの2年間で培い巣立って行ったと自負しております。
「併設クリニック-鍼灸科合同勉強会の様子」
新しい1年が始まります。これからも研修生と共に患者さんへ貢献して参ります。
報告:藤田 洋輔、畠山 博式