2016年05月18日
当校鍼灸科・鍼灸マッサージ科では、3年間の専門教育にて完結的教育を目指しています。また、卒前教育に併せて、鍼灸医療の担い手育成として臨床現場における卒後臨床研修にも力を入れております。
本連載では、現場にて様々な経験の中、日々成長する研修生をご紹介して参ります。
連載の第2回目は、毎年、当施術所が研修前に実施している事前研修を参加した感想を、1年目の研修生・寺崎育子さんよりお話しいただきます。
*【研修前・事前研修】:臨床にて遭遇する頻度の高い運動器系症状について、徒手検査法を中心に検査法の意義、陽性所見の定義、考えられる病態などを再度確認、トレーニングを行っています。
「率直に言うと、純粋に面白かったです。それは、検査の意義や病態を推察しながら順序立て行う、患者さんの位置を考えて効率よく行う事など、つまり、その先の患者さんをイメージ出来た事が、すごく面白かったです。学生時代は、一つ一つの検査を覚えて、出来る事が課題でしたので、一連の流れを意識し考えられた事が面白かったです。
また、緊張感も学生の時とは違うものでした。学生時代のテストでの緊張感は、『先生に見られている』、『失敗をしないようにやらなければ』、という緊張感でした。事前研修では、施術所の先生より“実際の患者さんをイメージ”して徒手検査を行うようにご指導をいただきました。その事をイメージすると、『どうすると患者さんに不利益を与えず行えるか』、『患者さんへの声掛けはどうすればいいのか』など、より実践的な緊張感を感じました。
今回の事前研修が、これから現場で患者さんに向き合っていくんだ、と気持ちを切り替えるきっかけになったと思います。」
これからも研修生と共に、患者さんへ貢献して参ります。
報告:附属施術所(はりきゅう) 藤田 洋輔