2016年04月24日
当校鍼灸科・鍼灸マッサージ科では、3年間の専門教育にて完結的教育を目指しています。また、卒前教育に併せて、鍼灸医療の担い手育成として臨床現場における卒後臨床研修にも力を入れております。
本連載では、現場にて様々な経験の中、日々成長する研修生をご紹介して参ります。
連載の第1回目は、今年研修生として新たに所属した三島洋之さんより、研修を志望した動機についてお話いただきます。
「元々は直接的に人の役に立ちたいと、介護の仕事に就いていました。
その後、更に人の役に立つ仕事を考えた際、医療を学ぶことの重要性を感じ、8年前に柔道整復師免許を取得、卒業後は整形外科にて医師の指示の下、理学療法士(PT)や作業療法士(OT)の指導を受けながらリハビリテーション補助の業務を行っていました。
その頃、PT・OTより「しっかり問題を見極めて運動指導をするように!」と指導をいただいていたものの、医師の指示に安心し、見極めきらずにリハビリテーションを行っていたのではないかと、今は思います。
そんな中、臨床の幅を広げるために働きながらⅡ部鍼灸科に通い、その授業の一つである臨床実習において、病態の鑑別から施術にいたる一連の流れを見学、経験しました。この時に、“自分の立場なりに病態を推察し説明できる事”が、ずっと自分が感じていた悩みであったと改めて気づきました。また、その事を意識するようになってからは、医師の指示に対してもより良く理解できるようになったと感じています。
そして現在は、同じ病院の介護施設にて機能訓練指導員として仕事を行っています。また、晴れてこの3月に鍼灸科を卒業し国家試験の合格を得ることが出来ました。
そこで、母校である呉竹医療専門学校の附属施術所において、更に“しっかり病態を見極め、説明できる医療従事者を目指したい”と思い、研修を志望し、研修生として在籍しています。」
これからも研修生と共に、患者さんへの貢献を検討して参ります。
報告:附属施術所(はりきゅう) 藤田 洋輔