2015年05月28日
平成27年5月22日より24日の期間、ビッグパレットふくしま(福島県郡山市)にて、全日本鍼灸学会第64回学術大会「ふくしま大会」が開催されました。
本大会のテーマは「今、鍼灸の復興を〜拓け未来、育め希望〜」とされ、“東日本大震災後における復興”、かつて我が国の医療の一翼であった鍼灸を再度医療の一翼とするべく“鍼灸医療の復興”という、2つの復興をテーマとして開催されました。
本校及び姉妹校からも教職員が参加し、鍼灸医療における活動の報告や、日頃の研究成果の発表を行いました。
鍼灸医療推進機構(AcuPOPJ)※によって行われたパネルディスカッション「国民のための鍼灸医療推進機構報告会」では、本学園の理事長である坂本歩先生が座長を務めました。
この報告会では鍼灸普及啓発の現状と今後の展開、機構が進める卒後研修についての報告が行われました。また医療連携における事業モデルも提示され、鍼灸医療が今後の国民のための医療に対しどう貢献できるか、会場の参加者と共に考える場面もありました。
パネルディスカッション「卒後鍼灸教育のこれから」では、本校三浦洋先生が「臨床鍼灸師のリサーチマインドを養う-AcuPOPJ鍼灸師卒後臨床研修と志-」と題し登壇しました。登壇者各人の立場より現状の活動を踏まえた今後の卒後教育の在り方について提案が出され、三浦先生は卒後臨床研修について、“常にリサーチマインドを持って自らの知識をupdateしていく志を持つ事が重要”との見解を述べられました。
研究発表の場では、はりきゅう施術所藤田洋輔が“接触鍼法の生理反応”の続報「皮膚接触鍼の自律機能に及ぼす作用に関する研究 第2報 –圧刺激と刺鍼刺激の比較-」を発表しました。この研究では日本鍼灸の特徴である接触鍼法と自律神経機能に着目したテーマについて取り上げました。
本大会は、今後の鍼灸医療について多くの事を考える契機となる大会だったように思われます。これを機に、我々教職員一同「国民のための鍼灸医療」を更に進めていきたいと考えております。
報告:附属施術所 藤田洋輔
※国民のための鍼灸医療推進機構(AcuPOPJ)」とは、鍼灸の職能団体(公益社団法人日本鍼灸師会・公益社団法人全日本鍼灸マッサージ師会)、学会(公益社団法人全日本鍼灸学会)、教育機関(公益社団法人東洋療法学校協会)の4 団体が協力し、また厚生労働大臣指定試験登録機関である公益財団法人東洋療法研修試験財団に事務局を設置し設立した任意団体です。
・国民のための鍼灸医療推進機構:http://www.shinkyu-net.jp/index.html
・公益社団法人日本鍼灸師会:http://www.harikyu.or.jp/
・公益社団法人全日本鍼灸マッサージ師会:http://www.zensin.or.jp/
・公益社団法人全日本鍼灸学会:http://jsam.jp/
・公益社団法人東洋療法学校協会:http://www.toyoryoho.or.jp/index.php
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