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平成26年度卒業式を行いました

2015年03月19日


 平成27年3月11日(水)、呉竹医療専門学校5階多目的ホールにおいて、第4回卒業式を挙行いたしました。卒業式の様子は次のとおりです。

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 卒業式で読み上げられた細野昇校長の卒業式式辞を全文掲載いたします。卒業生の皆さんは是非ご覧ください。

『卒業式式辞』

 本日、ここに集われた172名の卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。卒業式にあたり皆さんの今日までのご努力と研鑽とを、学校を代表して心からたたえます。また、この日まで、皆さんの勉学を支えてこられたご父兄、ご家族の皆さんにも、深く敬意を表したいと思います。本当におめでとうございます。思い起こしますと大多数の皆さんは私が校長として、初めてお迎えした学生さんであります。不慣れな校長職で迷いながらの学校運営であったと記憶しておりますが、皆さんのご協力で大きな障害もなくここまで学校を運営でき、本日皆さんをお送りすることができることには、心から感謝しています。

 

 さて、「子は鏡、親の姿をよく写す」という言葉があります。「子どもは親の言いなりにはならない、親のしたようにする」という意味の名言です。教育現場で言えば「学生は鏡、教師の姿をよく写す」ということになるでしょう。私は、学校設立以来、本校の教育の根幹は「共育」であると申し上げて参りました、このことは、本校のパンフレットにも書かせて頂いております。私の申し上げる「共育」とは、「教え育てる」あるいは「教え育む」という「教育」ではなく、共に育つという「共育」であります。医療教育での「共育」は、教師が高度な医学知識や高い医療技術を持っているだけでは不十分で、自身が高い理想を掲げ学問的にも技術的にも精神的にも、常に、成長する努力を続けることで可能になります。こうした努力は、学生さんの成長を促し、成長する学生さんの姿が教師への教えとなり、成長に繋がるという好循環を生みます。努力せずに学生さんに「知識習得の必要性」、「技術修練の必要性」、「人格形成の重要性」を説いても、「医療人としての自覚」や「学問する心」を育成することはできません。心には響かないし、「育ち」には繋がらないからです。私は、しばしば、学生さんとの会話から自分の知識や考え方の誤り、不適切な態度に気付き、誤りを修正する過程で自分が成長させてもらっていると感じることがあり、大変、有り難いことだと思っています。

 知識や技術の定着、人格形成には「感動」が必要で、さらなる「高み」を目指す努力を通して教師が経験あるいは体得した、喜びや辛かったことを説くことで、学生さんの感動を呼び覚まし、「育ち」に繋がるのです。その意味で本校教職員には、学生さんと共に自身も成長することを求めています。そして、自身が成長する姿を学生さんに見てもらい、学生さんの将来の参考にして頂くことが重要だと思っているからであります。

 

 私は、医学、医療の道もこれに似ていると思っています。皆さんの多くが、本日卒業して「あん摩マッサージ指圧、針灸あるいは柔道整復」の道に進まれるものと思いますが、医療技術や医学の知見は日進月歩であります。そのような中、医療人に求められのは安心・安全な医療の提供であります。医療の安心・安全を確保するには医療人の気の遠くなるような努力が必要であります。それゆえ、皆さんは生涯に渡って研鑽を積まなければならない義務を負っているのです。その意味から本日は皆さんにとっての学問や人格形成の終わりを意味するのではなく、新たなスタートを意味するのです。医療の現場でも感動と感謝のない治療は十分な効果を得られません。さて、感動を与え感謝される医療とはどのようなものでしょうか。私は、治療を行う者が患者さんの状態に真摯に向き合い、日々の努力を通じて成長する姿を感じ取れる医療だと考えています。患者さんは、そのような医療人から受ける治療には協力を惜しまず、感動し感謝してくれます。その結果、十分な治療効果を得ることができるのです。教師が学生さんから教えられて成長するように、医療人は患者さんから教えられて成長するものです。本日卒業される皆さんが初めて患者さんを治療するときのことを考えて頂きたいと思います。皆さんは、本校の3年間で医学に関する知識や技術を学び身に付けました。しかし、知識や技術は学んだだけでは、すぐに使えるものでも効果を得られるものでもないのです。その知識や技術は患者さんの協力によって、安心・安全なものとして提供できるレベルにまで磨かれるものです。

 言い換えれば、皆さんが身に付けた技術を初めて提供される患者さんには、到底熟練した技術としては提供されていないということです。もっと言えば危険を伴う技術として提供されているのかもしれないということです。しかし、悲しいことではありますが、これ以外には皆さんの技術を磨く方法はないのが事実です。患者さんの多大な犠牲に思いを馳せれば、皆さんが患者さんの期待する「医療における社会人」となるためには、技術の修練や知識の深化だけでは不十分であることは明白であります。患者さんとの関係を通して「暖かい思いやりの心」や相手の気持ちを正しく捉える「深い洞察力」をも同時に身に付けなければなりません。治療を行い患者さんが健康を取り戻す過程で医療者側も成長して行く。私は、それが、医療の現場における「共育」だと考えています。皆さんは暗黙のうちに前に述べたような事実を患者さんに強いているということを、常に心にとどめて置かなければならならず、こうした事実を黙って受け入れ協力して頂いている患者さんに深く感謝しなければなりません。

 申し上げましたように医療に携わる者は生涯に渡る研鑽、すなわち、常に新しい知識や技術を吸収しなければなりません。また、最新の技術であっても安心・安全なものとして提供されなければならないことは論を待ちません。しかし、研鑽により新しく身に付けた技術も同様に学んだだけではすぐに使えず、十分な効果も得られません。患者さんの協力によって安心・安全に提供できるレベルまで磨く必要があるのです。このように、皆さんは生涯に渡り患者さんからの教えと協力がなければ業務を遂行できない職業に就くのです。繰り返しますが、皆さんは患者さんにこうした事実を強いていることと、その事実を黙って受け入れ協力して頂いているといことを常に心にとどめ患者さんに深く感謝しなければなりません。そして、そのことで皆さんが成長し、社会に貢献できる医療人となれるよう育てて頂いていることを忘れてはならないのです。

 

 どのような職業でもそうですが、とくに、医療人は「自分が楽だ」とか「自分のために」とかの邪な心を持ってはなりません。皆さんは「誰か」のために尽くすことを義務づけられた職業に就くのです。この観点に照らして正しい行動を採らなければならないことを肝に銘じなければなりません。患者さんから頂く恩恵を考えれば学校での3年間の勉学も、今後の研鑽も、全てが、「患者さん」のためにあることは明白です。身に付けた知識や技術は「患者さん」のためだけに使うもので、自分のために使うものではありません。そうであるならば、皆さんの中に怠惰な心が起こり、生涯にわたる研鑽を怠るなどということを、「患者さん」は断じて許すことができないはずです。

 皆さんには、人が困難に直面しているときや苦痛を感じているときに、困難や苦痛の本質を洞察することができ、深い思いやりの心もって接することのできる医療人になって頂きたいのです。そのための研鑽を積むために学校に求めるものがあれば、いつでも学校に戻ってきてください。呉竹医療専門学校は皆さんが自ら向上するための学びの場をいつでも開いておきます。

 

 最後になりましたが、皆さんお一人お一人がこれからの長い生涯、幸運に恵まれ、悔いのない人生を送られることを祈りつつ、私からの式辞とさせていただきます。

(呉竹医療専門学校 校長 細野 昇)

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